高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が稼働したのはこれまで、約3カ月間だけ。
もんじゅには、すでに国は1兆円程度のお金をつぎ込んでいる。
(建設費5887億円を含めて9035億円も費やしている。)

もんじゅの電気代

電気代は、年平均約8億円。
公開された1999年3月から2010年1月までの電気代の請求書では約11年間で総額約88億円の上っている。
例えば、平成21年8月分料金は、1億1738万3008円だった。
月平均の電気代は約6700万円。
浪費する電力は年間8550万kWh
液体ナトリウムを固化させないように加熱し続ける必要があるため、大量の電力が消費される。

もんじゅは、原子炉で出た熱を液体ナトリウムで受け渡し、蒸気をつくる。
ナトリウムは水より熱伝導性がいいが、冷めると固まってしまため、作動していないときでも、ヒーターで200度まで熱して循環させる必要がある。

もんじゅの維持・管理費

全体の管理費は200億円前後に達する歳が多い。
1995年12月のナトリウム漏れ事故後でも、最も少ない年で管理費は97億円となっている。
もんじゅは、ナトリウム冷却材を長い配管に流す「ループ式」と呼ばれる設計で、軽水炉よりも配管が長く、冷却系統も多くなっているため、保守点検や補修の費用も多くかかる。

ループ式はもう古い

世界の主流は冷却材を大きな容器にためる「タンク式」になっている。
タンク式を採用しているのは、フランス、ロシア、新規参入の韓国。
国内の産学官共同プロジェクトもタンク式を採用している。

もんじゅは古い設計のまま。

6月29日に開いた政府のエネルギー・環境会議で、サイクル政策の結論は秋以降にずれ込む見通しになった。
一橋大学 秋山信将准教授は、仮に核燃料の再処理を続けることになり、高速増殖炉を選択肢として残すにしても「もんじゅが必要ということにはならない」という。

もんじゅなど原発の核燃料サイクルについて勉強にある動画
【動画】核燃料サイクル”迷走”の軌跡 核燃料はどうなる?

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