日本の電力に占める原子力発電の比率について国民から意見を聞く「意見聴取会」。
(参考記事:エネルギー・環境会議 エネルギー政策3つの選択肢)

政府は、意見聴取会の意見を参考に、8月末をメドに2030年の原発比率を決める予定。
意見聴取会は全国11都市で開催される。

各都市で開催される意見聴取会で発言できるのは、それぞれコンピューターが無作為で選んだ9人のみ。
政府が示す3つのシナリオから、それぞれ3人ずつが発言するというやり方でプレゼンが行われる。

その9人の中に電力会社の社員や関係者が入り発言。
7月15日、仙台で行われた聴取会では、東北電力の執行役員ら2人。
7月16日、名古屋では中部電力と日本原子力研究開発機構の職員2人が選ばれた。

電力関係者の発言内容

仙台 東北電力社員

「私は東北電力に勤務しています。会社の考え方を少しまとめてお話させていただきます」
「東北の復興を順調に進めていくために、豊富で低廉な電気の供給が欠かせません」
(東北電力 岡信慎一執行役員)

「各原子力発電所のシビアアクシデント(過酷事故)対策が、私はいっそう強化され、安全は3.11に比較すると格段に向上していると、自分は考えている」
(元東北電力執行役員待遇 関口哲雄氏)

名古屋 中部電力

「(福島原発事故で)放射能の直接的な影響で亡くなった方は1人もいない。5年、10年たってもこの状況は変わらないと考えている」
「経済的なコストを考慮すると、原発比率が最も高い20~25%のシナリオでも十分ではない」
「私は35%シナリオがあれば35%を、45%シナリオがあれば45%を選択していた。それはその方が安全だから。提示された(3つの)選択肢は他のリスクに比べ原子力のリスクを過大評価していると思う」

『原発20~25%』は電力業界が支持しているため、結果的に関係者が選ばれる面もあるという。
聴取会の事務局は「無作為に選んでいるので、電力会社の社員だと分かっても外すことは難しい」と話す。

しかし、この状況に当然「やらせ」批判が巻き起こっている。
会場では電力会社職員・関係者の意見に
「ウソつけ! よく言うよ!」
「やらせじゃないのか」
「会社の意見表明じゃないんだ、ここは」
「東北電力の宣伝のためにやってるのか」
と紛糾する声が上がった。

意見聴取会の内容が、将来日本が目指すエネルギー政策に関わるのに、関係者に発言させるのはいかがなものでしょうかね。。。
政府や電力会社に必要なのは信用。
3.11以降、失い続けている信用を取り戻す行動してもらいたいものです。

政府は、電力会社の意見に耳を傾け『原発20~25%』を選択するようであれば、もう残念としか言いようがない。

追記:
結局、電力会社社員の発言はNGとなりました。
電力会社は、国民の一人として、個人の意見を言う分には問題ない。
としています。
「個人の意見」なのか、個人の意見として会社の意見を言っているのか、わからない。
これまで発覚した電力会社の「やらせ」を考えると、「個人の意見」という言い分が信用されないのも無理はない。
(本当に、個人の意見を述べたい電力会社の社員の方もいらっしゃるのもわかるのですが・・・)

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