東京電力は新設する火力発電所の稼働時期の前倒しを進めている。
2013年12月の運転開始を予定していた広野火力発電所(福島県広野町)6号機と常陸那珂火力発電所(茨城県東海村)2号機を今年夏に早める予定。
試運転の名目だが、今夏にほぼ営業運転に近いかたちで稼働させる。
それぞれ高効率の新設石炭火力となり、出力は合計160万キロワット。

2012年7月に東電が確保した供給力は5786万キロワット。
新設火力の上乗せで3%弱の上乗せになる。
一定割合を石油など高コスト火力から切り替えれば燃料費削減効果は100億円を超えるという。

鹿島火力発電所(茨城県神栖市)でも出力増強を1カ月早める。
出力約80万キロワットの7号機を発電効率の高いコンバインドサイクル式に切り替え、124万キロワットにする。
工事を14年2月に終えるよう発注先と調整中。

今年の夏の電力確保とともに、円安の影響で収益悪化に歯止めをかけるために高効率火力発電所を前倒ししている。
1ドル=1円の変動による電力10社の収益への影響額は年間計800億円強だそうです。
今期電力各社が見込んでいる平均想定為替レートは、開示している企業では1ドル=80円前後。
このままの水準で推移すると2000億円~3000億円程度は燃料費がかさみそうだとのこと。

ちなみに電力10社(単独ベース)の燃料費は
2011年3月:3兆6600億円
2012年3月:5兆9400億円
2012年4~9月:3兆4500億円
だそうです。

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