日本は、将来の国産天然ガスの資源として期待されている「メタンハイドレート」について、愛知県と三重県の沖合で世界で初めて海底からのガスの採取に成功した。
今回の試験開発では、海底より数百メートルの深さの地層から天然ガスの採取に成功。
今回、試験開発されている海域だけでも、日本の天然ガス消費量の14年分の埋蔵量が見込まれている。
この採取から二週間ほどかけて安定的に採取できるかを調査するとのこと。
2018年か19年をめどに商業化に必要な生産技術も準備できる見込みだという。

日本近海での埋蔵場所

ほかの地域では、新潟県の上越沖や北海道の網走沖、日本海の秋田県から山形県にかけての沖合などで実際にメタンハイドレートが確認されている。
メタンハイドレート埋蔵の可能性が指摘されているのは、紀伊半島から四国、九州にかけての太平洋沿岸。
日本近海だけで日本の天然ガス消費量の約100年分は埋蔵されているとの指摘も。

今後、本格的にメタンハイドレート実用化が進めば、日本の輸入依存体質を変えることができる。

これからの課題

通常の天然ガスは、埋蔵している地層にパイプを通せばガスが出てくるのに対し、メタンハイドレートは、シャーベット状の固体からガスだけを取り出す必要がある。
このため、今回の試験採取については、アメリカで生産が増加しているシェールガスと比べても、コストは17倍になっているという試算も。
また、一般的なガス田に比べると、メタンハイドレートからガスを採取する効率は10分の1程度とされ、効率の悪さも課題。
ちなみに、これまで開発には588億円が投じられている。

こんな懸念も

海底から土を大量に取り除くと、メタンハイドレートが閉じ込められている堆積層に変化が生じる可能性がある。
掘削が引き金となって海底地滑りが起き、津波が発生する可能性があるとの指摘も。
また、メタンハイドレート抽出時に、誤って大気中にメタンを放出した場合、気温の上昇などの危険性もあるとのこと。

WIRED参照
メタンハイドレートへの期待と懸念:「日本の海底採取成功」は何をもたらすか
メタンハイドレートの二面性:「新エネルギー」+「温暖化を激化させる脅威」

メタンハイドレートから天然ガス採取が成功したことは国産天然ガス資源の実用化に大きく近づいた気がしますね。
危険性については、何をしても危険はつきまといますね。
これまで通り原発に頼っても危険がありますし。
今後に期待ですね!

sponser