バーチャルウォーター(仮想水)は商品を生産するのに必要な水の量。
たとえば、牛肉なら、家畜が飲む水や、飼育場の清掃に使う水、飼料を栽培するための水が含まれている。
1キロ生産するのに1万5497リットル必要となる。

バーチャルウォーター(仮想水)は、英国の地理物理学者「トニー・アラン」が水資源の少ない中東で、水をめぐる紛争があまり起きていない理由を説明するために提唱したもの。
(中東諸国は、食糧を輸入することで食糧生産に使う水が少なく済んでいると考えた。)

その後、オランダ人科学者「アリエン・フークストラ」をはじめとするトエンテ大学とユネスコの研究者が身近な商品のバーチャルウォーター(仮想水)を試算した。

日本は、輸出量の15倍もの仮想水を輸入している。

身近な商品の仮想水一覧(1キロ当たり)


牛肉:15497リットル
豚肉:6309リットル
鶏肉:3918リットル

畜産物・加工品
ソーセージ:11535リットル
プロセスチーズ:4914リットル
フレッシュチーズ:3094リットル
鶏卵:3340リットル
ヨーグルト:1151リットル

野菜・果物
イチジク:3160リットル
プラム:1612リットル
さくらんぼ:1543リットル
アボガド:1284リットル
トウモロコシ:909リットル
バナナ:859リットル
リンゴ:697リットル
ブドウ:655リットル
オレンジ:457リットル
豆類:359リットル
イチゴ:276リットル
ジャガイモ:255リットル
ナス208リットル

衣類・嗜好品など
ジーンズ1本:11000リットル
綿のシーツ1枚:10600リットル
綿のTシャツ1枚:2900リットル
ハンバーガー1個:2400リットル
牛乳 グラス1杯:200リットル
コーヒー カップ1杯:140リットル
ワイン グラス1杯:120リットル
ビール グラス1杯:75リットル
紅茶 カップ1杯:34リットル
(ナショナルジオグラフィック2010年4月号参照)

このように、普段何気なく食べているものには大量の水が使われています。
できあがったものだけを見ると、水のことなど考えたりしませんよね。
驚きませんか?

日本は、輸出量の15倍もの仮想水を輸入している。
イタリアは仮想水の輸入量が輸出量を49兆リットル上回り、ヨーロッパ諸国で最大。
牛肉と穀物を輸出している国は、仮想水の輸出量が多くなる地域。
専門家は、今後20年で水の利用効率を現在の2倍に高める必要があると考えている。

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