プルサーマルは、和製英語です。
プル・・・プルトニウム
サーマル・・・サーマルリアクター(軽水炉)
軽水炉とは、私達がよく知っている「普通の水」です。

プルサーマルは、使用済燃料から、再処理によって分離されたプルトニウムをウランと混ぜて、混合酸化物燃料「MOX(モックス)燃料」に加工し、これを現在の原子力発電所の軽水炉で使用することをいいます。

原子炉には、
ウラン238:約97%
ウラン235:約3%
のウラン燃料が使われています。

ウラン燃料は核分裂しやすい「ウラン235」と核分裂しにくい「ウラン238」
ウラン235に、中性子を受けると、核分裂して熱エネルギーが発生します。
ウラン235が核分裂して得られるエネルギーは、同じ質量の炭素原子が燃焼する時に発生するエネルギーの100万倍以上になります。
ウラン238は、中性子受けると、プロトニウム239に生まれ変わり、プロトニウム239が中性子を受けると核分裂して熱エネルギーが発生します。

これを3年ほど使用すると、

ウラン238:約95%
ウラン235:約1%
プルトニウム239:約1%
核分裂生成物:約3%
となります。

核分裂生成物は、様々なものが混じった核のゴミです。
プルトニウムは、それ自体が熱を出し、発電に寄与しています。

原子力発電を行えば、行うほどプルトニウムは増えていきます。
日本が保有するプルトニウムの量は、27.3トン(2010年6月時点)
プルトニウムは、核兵器にも使われます。
あまり、多くのプルトニウムを保有してしまうと、日本は核兵器をつくるのではないか?と疑われてしまう可能性があります。
日本は、余分なプルトニウムは持たないと公約しています。
また、処理していかなくては、プルトニウムは増え続けてしまいます。
それで、プルトニウムも使って発電しよう!というのがプルサーマルということになります。

日本のプルサーマル

東京電力 福島第一原子力発電所 3号機
関西電力 高浜原子力発電所 3号機
九州電力 玄海原子力発電所 3号機
四国電力 伊方原子力発電所 3号機
現在、4か所でプルサーマルが使われています。

プルサーマルの歴史は古く1963年にベルギーで行われたほか、フランス、ドイツなどでも40年以上の実績があります。
2007年12月末までに、ヨーロッパを中心とする各国で、6,018体のMOX燃料が使われています。
フランス、ドイツ、スイスでは、日本と同じく、炉心の約3割にMOX燃料を使った実績があります。
アメリカでは中断していましたが、2005年6月、カトーバ発電所でプルサーマルを再開しました。
日本では、1986年から1991年の間に、日本原子力発電(株)敦賀発電所1号機(福井県敦賀市、沸騰水型軽水炉、出力35万7000キロワット)と関西電力(株)美浜発電所1号機(福井県美浜町、加圧水型軽水炉、出力34万キロワット)の2ヶ所で合計6体のMOX燃料を使用した実績があります。

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