造礁サンゴは、イソギンチャクなどと同じ仲間の動物です。
サンゴには、褐虫藻(かっちゅうそう)という藻類(植物プランクトン)と共生しています。
褐虫草は光合成を行い、サンゴに養分を供給しています。

サンゴ

サンゴ

サンゴが集まったサンゴ礁は、海中生物の生息場所となり、海の生物多様性を豊かにします。
また、海の物質を循環・浄化する役割も持っています。
さらに、サンゴ礁が防波堤の役割し、波を穏やかにすることで、海岸の侵食を防いでいます。
美しさから、観光資源にもなっています。

サンゴ礁は、多岐にわたる役割を担っていますね。

サンゴが今危機に瀕しています。
サンゴは、海水温の変化など環境ストレスを感じると褐虫藻をを放出し、死滅していきます。
褐虫藻の光に対する耐性が弱くなり、光阻害が多く発生するようになります。

※光阻害とは、強すぎる光によって光合成系が傷害を受けること。

光阻害が生じると、光合成によって炭素を固定する機能が低下し、光エネルギーが余ります。
余った光エネルギーは、酸素と結び付き、活性酸素が発生します。
活性酸素は、褐虫藻に有害です。
褐虫藻は、光合成の機能が低下し、活性酸素による損傷を受けて、自滅すると言われています。

死滅した褐虫藻がサンゴの中から放出されると、サンゴの骨格が透けて、白く見えるためサンゴの白化現象と呼ばれます。
白化現象が起きても、環境が改善して、新たに褐虫藻が住みつけばサンゴは回復し元の状態に戻ります。
しかし、環境が改善されず、新たに褐虫藻が住みつかなければ、サンゴは死滅してしまいます。

サンゴの生息に適した水温は25~28度と言われています。
水温30度を超えることが続けば、白化が起こるといわれています。
サンゴと共生している褐虫藻は、5種類程度いて、白化しやすいものとしにくいものがあります。
サンゴが白化に強い褐虫藻を獲得して高水温のストレスに強くなるという見方もあるようです。

環境ストレスとして、高水温、低水温、紫外線、淡水、土砂の流入など多くの要素があります。

サンゴが自力でストレス耐性が強くなることは良いことですが、人為的なストレスを取り除くことが必要となる。

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