地球温暖化による海面上昇で島国はどうなる?

世界には、ツバルやモルディブなど標高が低い小さな島国が多く存在します。
また、バクグラディシュのような国土の多くが低湿地にあるような国も数多く存在します。

地球温暖化によって海面上昇が起こります。
21正規待つまでに温暖化により、海面は18~59cm上昇すると予測されています。
この範囲であれば、標高が低い島国が完全に水没することはないだろうと考えられています。

しかし、海面が上昇すると自然災害の影響をより深刻に受けやすくなります。
浸水、高潮、沿岸侵食といった災害の発生につながってしまいます。
沿岸部に海水が入り込むことで塩害が生じて、農作物の生産量が低下するなどの影響がでます。
人間の生活に大きな影響を与えることになります。

対策としては、堤防工事などが考えられます。
しかし、途上国では、資金・技術などの制約があり、十分な対策をとるための環境が整っていません。
国際的な支援が必要となっています。

21世紀末までには、島国は水没しないかもしれませんが、もっと長いスパン(数百年)でみると、このままでは完全に水没してしまうでしょう。

地球温暖化による気象の変化

地球温暖化の影響は、ただ地球の気温が上昇するだけではありません。
気温がわずかに変化するだけで台風や干ばつなどの極端な事象は大幅に変化してしまいます。
また、降水量の変化により、降水量が少なくなる地域、多くなる地域の偏りが大きくなります。
それにより、干ばつや山火事、台風、洪水などの自然災害が増加します。

自然災害が増えると、農作物の収穫に大きな影響を与えます。
年平均で多少の降水量の変化でも、
いつも雨が降る時期に降らなかったり、雨が降らない時期に急激に降ったりすると、作物にすぐに影響がでてしまいます。
干ばつの地域では、作物の生産量が激減してしまいます。

漁業にも影響がでます。
漁獲量が急激に減ったり、増えたり、魚の種類に変化があります。

食糧の確保が難しくなってくることも考えられます。

少しの変化が、様々な場面に波及していきます。

地球温暖化が生物に及ぼす影響

地球上の生物は長い長い時間をかけて、生き残るために環境に適応してきました。

「2100年には地球の平均気温が最大で6.4度上昇する可能性がある。」
と発表されました。

この急激な気温上昇に適応できない生物は絶滅してしまうおそれがあります。
今まで住んでいた土地で、生活できなくなることで、熱帯の生物は温帯で、温帯の生物は寒帯で住みやすくなりこれまでの食物連鎖が乱れることも予想されます。
さらに、今まで眠っていたウィルスが活動を始めたり、変化することで新たな病害が生じる可能性もあります。

こうなると、人間も適応するのが難しくなってきます。

温室効果ガスの排出割合と排出理由

温室効果ガスとは、二酸化炭素(Co2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、代替フロン(ハイドロフルオロカーボン[HFC]、パーフルオロカーボン[PFC]、六フッ化硫黄[SF6])、水蒸気などの総称です。
温室効果ガスがなかったら?

日本の温室効果ガスは、何がどのくらい排出されているのでしょう?

二酸化炭素は、最も多く排出される温室効果ガスです。
二酸化炭素(CO2)は94.7%。
次に、メタン(CH4)が1.7%。
一酸化二窒素(N2O) 1.8%
ハイドロフルオロカーボン 1.2%
パーフルオロカーボン 0.4%
六フッ化硫黄 0.3%

二酸化炭素(CO2)の排出理由

CO2は、化学燃料(石油・石炭など)を燃やすことで排出されます。
なので、石油を原料としたペットボトルなどを燃やしてもCO2は排出されます。
他には、セメントや生石灰の製造によっても排出されます。
CO2を吸収した森林を伐採し、森林面積が減少し吸収量が減ることで、空気中のCO2が増加することになります。

メタン(CH4)の排出理由

CH4は、牛や豚などの家畜の排せつ物の処理時やゲップなどから排出されます。
他には、米を栽培する水田からも排出されます。

一酸化二窒素(N2O)の排出理由

N2Oは、牛や豚などの家畜の排せつ物の処理時に排出されます。
畑作の肥料からも排出されます。
下水の処理、工場の廃水を処理する際にも排出されます。
麻酔として使われる「笑気ガス」もN2Oです。

代替フロン(HFC)、(PFC)、(SF6)の排出理由

自然界に存在しないガスです。
HFCとPFCは、エアコンや冷蔵庫の冷媒に使われています。
SF6は、ガス変圧器、ガス遮断器、ガス絶縁開閉装置などの電力機器の絶縁媒体や消弧媒体として使われています。

こう考えると、いかに温室効果ガスのおかげで快適な生活ができているかがわかります。
何気ない行動のひとつひとつが地球温暖化を進めることになっているのかもしれませんね。

地球温暖化への対策のきっかけ

1985年国連環境計画(UNEP)によって、オーストラリアのフィラハ会議が開かれ、これが地球温暖化対策のきっかけになったとされています。
「21世紀前半には地球の平均気温の上昇が未曽有の規模で起こる可能性があり、科学者と政策決定者は温暖化を防止するための対策を協力して進めなければいけない。」
と結論づけられました。

その後、1985年にカナダのトロントで
「2005年までには、二酸化炭素排出量を1988年レベルから20%削減。」
という数値目標が提示されました。
しかし、1988年から2005年にかけて、二酸化炭素排出量は33%も増加しました。
この数値目標には、法的罰則がなかったため、各国に罰則は与えられませんでした。

1988年10月に、国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)によってIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が設立されました。

1992年に世界は、国連の下、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極の目標とする「気候変動枠組条約」を採択し、地球温暖化対策に世界全体で取り組んでいくことに合意しました。

気候変動枠組条約は、大気中の温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素[亜酸化窒素]など、HFCs、PFCs、SF6)の増加が地球を温暖化し、自然の生態系などに悪影響を及ぼすおそれがあることを、人類共通の関心事であると確認し、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ、現在および将来の気候を保護することを目的としています。

気候変動枠組条約では、先進国には、2000年の温室効果ガスの排出量を1990年レベルにするための政策を行うという約束を求めています。
しかし、気候変動枠組条約にも、法的拘束力がないため不十分であり、温室効果ガスの排出量が増えてしまうという認識が広がり、気候変動枠組条約の下、法的な拘束力がある国際条約として1997年に京都議定書(2005年発効)が策定されました。

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